23.ヘモジデリン顆粒について A. ヘモジデリン顆粒の出現が示唆された場合は、通常ベルリン青染色にて確認を行います。 しかし、染色液がない場合はまず診療科を確認してください。 一部呼吸器外科などがありますが、ほとんどは循環器系・胸部外科などのの診療科だからです。 無染色での特徴は黄褐色調を呈し、柔らかい顆粒状です。 これは、ヘモグロビンが近位尿細管上皮細胞に再吸収され、ヘモジデリンに変化して沈着し、 ヘモジデリン顆粒として尿中に排泄されるからです。 つまり、塩類・結晶成分ではなくヘモジデリン顆粒は近位尿細管上皮細胞の一部にヘモジデリンが 加わった成分ということが考えられます。 よってS染色では濃青紫色調に染色され、光沢もなく、塩類・結晶成分は染色性が不染で光沢がある ため鑑別が可能と思われます。 (文責:都臨技一般検査研究班) |表紙に戻る | 質問コーナーに戻る |