17.でんぷん小体、類でんぷん小体、性腺分泌物の違いについて でんぷん小体と類でんぷん小体は同一成分です 尿沈渣検査法2000では、類でんぷん小体と記載されています。 類でんぷん小体は、前立腺の管腔内にできる成分で年輪状の構造が特徴です。 時として前立腺結石の原因になる場合があります。 異なる成分ですが、似たような構造を示す成分に、でんぷん粒(カルク)があります。 これは手袋に塗布されたパウダーで、貝殻様を呈し年輪状の構造が認められます。 両者の区別としては、でんぷん粒は、Sternheimer染色で不染〜淡赤色調を呈しますが、 類でんぷん小体は赤紫色調〜青紫色調を呈するため鑑別が可能です。 性腺分泌物については、前述した類でんぷん小体、前立腺由来のレシチン顆粒、リポイド小体などを総称した 成分と考えてよろしいと思います。 (文責:都臨技一般検査研究班) |表紙に戻る | 質問コーナーに戻る |