Q and A

10.尿中好酸球数の測定方法,また、臨床的意義について教えてください。

 先日、Drから、尿中好酸球数についての問い合わせがありました。 尿中好酸球数の測定方法,また、臨床的意義について
 教えてください。

                                                         (東京都 Aさんより)
 質問の回答

 
  尿中好酸球数の測定方法・臨床的意義について
 
 測定方法
 尿中好酸球の検査は、少ないですが依頼を受けています。(東京女子医大では)I

 沈渣を作製して引きガラス法で塗抹するか、サイトスピンなどで塗抹して、
 抹消血の白血球分類同様にメイギムザ染色(もしくはライトギムザ染色)をして百分率(%)で報告しております。

 *その他に、ディフクイック染色という非常に短時間(約1分以内)で染色可能な染色方法もあります。
   ライト(メイ)ギムザ染色の染色態度とは若干異なりますが充分に判定は可能です。

 臨床的意義
 臨床的意義は、間質性腎炎,間質性膀胱炎、寄生虫症、尿路結石症などで高値を示します。
 間質性腎炎などは、薬剤の副作用によって引き起こすため、臨床は薬剤の減量および停止を判断するうえで、
 尿中好酸球を重要な指標としています。


                                                 (文責:都臨技一般検査研究班)

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