Q and A

 22.変形赤血球所見の大小不同と異型細胞所見の核大小不同の判定基準を教えてください
                                                   (千葉県 Fさんより)
 質問の回答

 
 22.大小不同の判定基準について

 ○変形赤血球の大小不同
  糸球体性の血尿の場合、多彩な形態を呈する変形赤血球の出現が特徴です。
 赤血球の大小不同性も当然あり、大型なものより特に小型なもの(2〜4μm)が認められます。

 小型な赤血球であることを証明するためには、まず約8μmの正常な赤血球を探すことになります。
 実際の標本中にはスケールがありませんので、表層の扁平上皮細胞の濃縮核を参考にします。
 この濃縮核の大きさは約4〜5μmに相当するため、出現している赤血球の大きさを推定することができ、
 大小不同性の有無を確認できると考えます。

 ○異型細胞の核の大小不同について
  異型細胞の核の大小不同性については、2倍以上と考えます。

                                                   (文責:都臨技一般検査研究班)

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